ABOUTあおもり藍の2つの特徴

ABOUT(あおもり藍の2つの特徴)ABOUT(あおもり藍の2つの特徴)

01.染め

原料は天然染料である藍のまま
独自の藍染技法を開発。

日本では「藍染」としてタデアイの葉を乾燥させた後に熟成・発酵させる伝統的な「蒅(すくも)」を用いる技法が一般的です。何百年もの歴史をもつ伝統技法は文化としての素晴らしさと同時に、「職人の担い手不足」や「大量生産には不向き」など多くの問題も抱えています。私たちは天然染料による藍染を伝統にとらわれず独自技術を開発。試行錯誤を続け、独自の技術の開発に成功しました。

乾燥した藍の葉とパウダー化した藍の葉乾燥した藍の葉とパウダー化した藍の葉

乾燥した藍葉をパウダー化し、
独自の手法で8色に染め分け。

あおもり藍産業協同組合では、染色工程をデータ管理することで標準化、藍白( 薄水色) から濃藍( 濃紺色)まで8 色に染め分けを可能にすると共に、染め上がり品質の均等化、再現性を向上させました。そして製品完成の所要期間は従来の工程の20分の1。時間の短縮にも成功しました。

8色に染め分けた藍染8色に染め分けた藍染

百貨店との取引基準を満たす
色落ちしない堅牢性。

これまで藍染めは色落ちすることが当たり前と言われていました。「あおもり藍」は、色落ちの問題解決にも挑戦し、2006年、日本工業規格染色堅牢度試験において17項目中14が最高位5~4.5評価を得、以後もALL5を目指し日々研究を続けています。「雨に濡れてシャツに色移りしてしまった」「白系の椅子やシートに色が付いてしまった」ということが少ないのも、「あおもり藍」の特徴です。

乾燥中の藍染の布乾燥中の藍染の布

02.成分抽出

古くからの言い伝えをヒントに
佐々木教授とともに研究を開始。

「大切な着物は、藍の風呂敷で包む」との言い伝えがあります。藍は解毒や殺菌・抗菌、止血、防虫剤効果があるとして薬草としても古くから重宝されてきました。私たちは古くからの知恵と効能を証明するために、宮城県仙台市の東北医科薬科大学 薬学博士 佐々木健郎教授とともに2014年から共同研究をはじめました。

藍のもつ2つの有効成分。

藍の有効成分である2つのグループ。抗酸化性が強く、コレステロールの代謝に影響を与えて高脂血症に対する有効性が期待されるフラボノイド。もう一つは植物のなかでも医薬品となる可能性が強い成分アルカロイド。その中でもアトピー性皮膚炎に対する影響やアレルギー、炎症を抑える働きが期待でき抗菌性の元となっている「トリプタンスリン」があります。

農薬不使用・100%天然由来の
ものだけで、効果の高い
藍の成分抽出に成功。

水に溶けにくい性質のため、一般には石油系の有機溶媒を使って抽出されるトリプタンスリン。しかし私たちは人のカラダに安心して使えるものを目指し、石油系の有機溶媒を使わない方法を試行錯誤し研究実験を重ねました。その結果、農薬不使用・100%天然由来のものだけを使った独自の有効成分抽出法に成功。さらに、抽出されたエキスはトリプタンスリン単独で用いるよりも効果が高いことが証明されています。

第三者機関による検査においても
優れた静菌性を証明。

私たちは藍の抽出液の効能を証明するため第三者機関に検査を依頼。ひとつの菌が通常の環境では10万個まで増えるような条件のもと、繊維に染み込ませた状態で「生理食塩液」、「藍染液」、「トリプタンスリン単独」、「あおもり藍新規抽出液」の5つを比較。「あおもり藍新規抽出液」を付着した繊維の周りでは、菌はほとんど増殖せず、その静菌性は抗真菌薬であるエコナゾールと同等の強さの「トリプタンスリン単独」と比較しても極めて強い・限界値の結果が出ました。

東北医科薬科大学 薬学博士
佐々木 健郎 教授
東北医科薬科大学 薬学博士 佐々木 健郎 教授

生薬や植物、漢方薬などの天然素材由来の創薬を指向した生物活性成分を探索。天然由来の医薬品に科学的根拠を加え「EBM (Evidence Based Medicine、根拠に基づく医療)」に役立てることを目指す。また世界各地の伝統薬物療法に着目し、モンゴルやフィリピンの大学と連携して、地域の薬用植物の成分薬効解析も精力的に進めている。

栽培方法について

肌に触れるものだから
農薬不使用。
食べられるほどの高い安全性。

あおもり藍は当初から「安心安全なものづくり」を掲げ、農薬不使用栽培をつづけています。2006年 農事組合法人 羽白開発と契約を開始。その栽培工程は手間暇がかかりますが、藍染は直接肌に触れる衣料などに使われるもの。そのまま食べられるほどの高い安全性は天然素材を用いる“あおもり藍”のこだわりです。

あおもり藍の可能性を
地元・青森県に還元する。

管理が大変な休耕田を「あおもり藍」で活用する取り組みも広がっています。藍の栽培に興味のある農家を募集し、羽白開発様から藍の種の提供、講習会を開催。水田や稲作に比べ、お年寄りでも出来る手間のかからない育てやすい作物として選択される農家の方々が増え、2014年にはあおもり県の藍の生産量は「0から全国4位へ」。その後も着々と生産量を延ばしています。

その可能性は
宇宙へも

天然成分による高い抗菌・抗臭性
が認められ、宇宙へ。

2010年、「あおもり藍」は宇宙空間でも安心な天然成分による高い抗菌・抗臭性が認められ、山崎直子宇宙飛行士のスペースシャトルの船内着として採用されました。JAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)が公募したコンペティションで採用された決め手は、宇宙空間でも安心と考えられた天然成分による高い抗菌・抗臭性。そしてそれを引き出した技術でした